森友 嵐士氏より
「一本の線を引きにいらっしゃいませんか」
僕と墨象との関係は、この言葉からの始まりでした。
まだみぬ世界、師、外林先生との会話の中に何か直感的なものを感じた僕は
翌日、道場をたずねることにしました。
「線ではなく、○(えん)を描かせてもらってもいいですか。」
ある作品に影響され、挨拶もままならないまま、お願いしたのを
今でもはっきり覚えています。
そして、ただ頷くだけの師が用意してくださったのは、
四畳半もある大きな紙と
壁一面に並んでいる筆の中で一番大きな筆
そして、作務衣が手渡され、
視線とともにわたされた言葉 ひとこと
「どうぞ」
はじめて向き合う 書の世界、そしてあまりに大きい紙と筆に
しばらく、時間だけが流れていきました。
心の葛藤が静まり、覚悟が決まったその時、『動』。
僕は、筆を持ち、一瞬の時間の流れの中、
まるでスローモーションの映像を繋ぐかのように、
一つの○(えん)を描いていました。
『一本 線を引きにいらっしゃいませんか』
描き終えた瞬間にその奥に気付きました。
師が、僕に伝えたかったこと。
その大きな紙に描かれた○『えん』、
自由にならないその大きな筆と大きな紙
だからこそ、そこには自分自身のそのままの心がはっきりみえてくるのでした。
答えはすべて自分の内側にある。
そんなことを思った瞬間でもありました。
『絆』
描きたい想いにたどりつくと、筆を持ち道場に向かう
今はそんな、墨象との付き合いが始まっています。
はじまりがあり 終わりがある 書のもつ この一本の線は
まるでそこに 人生を凝縮して 描いているようでもあります。
言葉は色をもち 言葉は音をもち、言葉は魂をもつ。
墨象の世界を通して、今そんな事を、感じています。
筆の先に生まれる表現はまるで命を持った魂のカタチ
言葉をこえた言葉
カタチをとおして カタチにならない思い、
それは、魂に届く感性そのもの
僕にとっての墨象とは、自分自身の魂の分担とも言えるかもしれません。
師、外林先生との出会いが、そして、この一本の線との出会いが、
僕に新しい表現の場を運んできてくれました。
この出会い、そして、師、外林先生への感謝の気持ちとともに
まだみぬ、魂のカタチ、新たに生まれてくる作品たちを
心より、楽しみにしています。
感謝
僕と墨象との関係は、この言葉からの始まりでした。
まだみぬ世界、師、外林先生との会話の中に何か直感的なものを感じた僕は
翌日、道場をたずねることにしました。
「線ではなく、○(えん)を描かせてもらってもいいですか。」
ある作品に影響され、挨拶もままならないまま、お願いしたのを
今でもはっきり覚えています。
そして、ただ頷くだけの師が用意してくださったのは、
四畳半もある大きな紙と
壁一面に並んでいる筆の中で一番大きな筆
そして、作務衣が手渡され、
視線とともにわたされた言葉 ひとこと
「どうぞ」
はじめて向き合う 書の世界、そしてあまりに大きい紙と筆に
しばらく、時間だけが流れていきました。
心の葛藤が静まり、覚悟が決まったその時、『動』。
僕は、筆を持ち、一瞬の時間の流れの中、
まるでスローモーションの映像を繋ぐかのように、
一つの○(えん)を描いていました。
『一本 線を引きにいらっしゃいませんか』
描き終えた瞬間にその奥に気付きました。
師が、僕に伝えたかったこと。
その大きな紙に描かれた○『えん』、
自由にならないその大きな筆と大きな紙
だからこそ、そこには自分自身のそのままの心がはっきりみえてくるのでした。
答えはすべて自分の内側にある。
そんなことを思った瞬間でもありました。
『絆』
描きたい想いにたどりつくと、筆を持ち道場に向かう
今はそんな、墨象との付き合いが始まっています。
はじまりがあり 終わりがある 書のもつ この一本の線は
まるでそこに 人生を凝縮して 描いているようでもあります。
言葉は色をもち 言葉は音をもち、言葉は魂をもつ。
墨象の世界を通して、今そんな事を、感じています。
筆の先に生まれる表現はまるで命を持った魂のカタチ
言葉をこえた言葉
カタチをとおして カタチにならない思い、
それは、魂に届く感性そのもの
僕にとっての墨象とは、自分自身の魂の分担とも言えるかもしれません。
師、外林先生との出会いが、そして、この一本の線との出会いが、
僕に新しい表現の場を運んできてくれました。
この出会い、そして、師、外林先生への感謝の気持ちとともに
まだみぬ、魂のカタチ、新たに生まれてくる作品たちを
心より、楽しみにしています。
感謝
2012年、太陽の夏
(もりとも あらし) |